イナゴの大群 army of locusts 2004 5 1

 かつて、中央アメリカにも、南アメリカにも、
高度な文明があり、優秀な民族が住んでいました。
 しかし、ヨーロッパからの探検者が、
こうした文明を滅ぼしてしまいました。
 滅ぼされた民族は、消えて、なくなったか。
いや、いまだに、さまよえる魂として、
天国にも行けず、地獄にも行けず、
ヨーロッパを呪っているのです。
そして、ヨーロッパの延長線上にあるアメリカを呪っているのです。
 こうした魂たちは、あまりにも数が多く、
イナゴの大群にも見えるのです。
 こうした、イナゴの大群のような魂たちを、
多くの天使たちが、なだめてきたのです。
 しかし、天使たちが、いくら平和を祈っても、
多くの人間は、戦争を続けてきたのです。
 さらに、多くの民族が存在すれば、
互いに助け合い、
そこに、調和と繁栄が来ると祈っても、
たいていの民族は、自分たちが、一番、優れていると主張するのです。
 こうした状況では、苦労して、
イナゴの大群にも似た「さまよえる魂たち」をなだめることが、
ばからしく思えてくるのです。
 我慢の限界に達した天使は、
「さまよえる魂たちよ、自由に行動しなさい」と、
言いたくなるのです。
 しかし、イナゴの大群と言うのは、失礼かもしれない。
彼らも、優秀な民族であり、
彼らにも、神があり、
彼らにも、家族があったのです。
しかし、怒りが、彼らの姿を変えてしまうかもしれない。















































 

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